新型コロナウイルスの抗体検査についてお知らせです。
対象
新型コロナウイルスのワクチン接種後のIgG抗体価を知りたい方
または
新型コロナウイルスに感染した可能性があるが、PCRなどによる病原体の検出がされておらず、心配な方
方法
院内で血液を採取し、アボット社のキットを用いたCLIA法により以下の2種類の抗体のいずれかまたは両方を測定します。
- 新型コロナウイルスのスパイクタンパクに対するIgG抗体を測定します。→ワクチンの効果を見る場合はこちらになります。ワクチンを打っていない場合は、感染の有無の判別に使用できます。
- 新型コロナウイルスのNタンパクに対するIgG抗体を測定します。→ワクチンで誘導されない抗体であるため、感染の有無の判別に使用できます。
1週間後に結果をお知らせいたします。
小児科一般または内科一般外来の予約をお取り頂き、受診してください。
料金
自費診療10000円(税込)で、証明書発行料金込みです。
証明書は英文・和文問わず同料金です。証明書の発行を希望されなくても料金は変わりません。
基本的な考え方
ワクチン接種後のスパイクタンパクに対するIgG抗体は、数ヶ月を経過すると減少していくことが複数の論文で示されております。そのため3回目接種についての議論が現在進行中(2021年10月時点)となっております。当院は原則として検査をせずに3回目接種を行うことを推奨いたしますが、下記のような方は抗体検査を先に行うことも検討されてもよいと考えます。
・新型コロナウイルスワクチンの副反応が辛く、抗体が下がってくるまで3回目接種を見送りたい方
・重要なイベントを控えていて、3回目接種のタイミングを検討したい方
また過去に感染を疑うようなエピソードがあったものの、PCR等での病原体検出がなされておらず、感染の有無を知りたいという場合にも一定の情報を得ることができます。ただし、感染後のIgG抗体の上昇はワクチン接種後よりも低く、また抗体が十分に誘導されない場合もあることや、時間がたち過ぎていると上がっていた抗体が下がってきてしまう可能性もあることから、感染の有無を100%保証するものではありません。また急性期の症状がある場合の診断目的にも使用できません。