東京医科歯科大学附属病院は私、院長および妻、副院長の出身校で、現在都内の新型コロナウイルスの診療を牽引する立場となっています。私はここの小児科医局で多くの先輩、後輩、そして同期の医師に育てていただきました。
東京医科歯科大学小児科は、特殊な専門領域である白血病や、全国屈指の症例数を持ち新規疾患の解明も行なっている原発性免疫不全症を筆頭に、膠原病、内分泌、腎臓、心臓、神経、新生児における疾患の治療・研究にも力を入れています。
そんな力のある診療科にも一つだけ弱点があります。
東京都内の小児専門病院である国立成育医療センターや東京都立小児総合医療センターでは、長期にわたる入院生活でも子ども達が少しでも楽しく、また心穏やかに過ごせるように、施設の内装が明るくポップなデザインで埋め尽くされています。
その一方で、東京医科歯科大学は成人も対象とした総合病院であるため、内装は特段の装飾のないシンプルなものとなっており、子どもが目で見て楽しみ癒しを感じるには程遠い環境となっております。専門的な診療においてはどうしても入院が数ヶ月から年単位に渡るほどに長期化するケースが多くなるため、その負担を軽減すべく、子ども達に合った空間を作りたいという動きが出てきました。
そこで、プロジェクションマッピングを病棟に配置し、子どもたちの治療への不安を和らげ、たくさんの笑顔を届けたいという企画が立ち上がりました。プロジェクションマッピングの設置資金として合計200万円をクラウドファンディングで募っています。(当該サイトは→こちら)
私はもともと原発性免疫不全症や白血病の診療に携わっていたこともあり、この企画に強く共感し、当院としてできる限りの支援をしたいと思い、少額ながら寄付させていただきました。
趣旨にご賛同いただけるかたは是非エールをお願いいたします。