小児科

思春期外来

心と身体と社会の繋がりを支えます

人は心を持っており、心の動きはどんな場合であっても体の機能に影響を与えます。その症状は単に「気のせい」ではなく、発達途上の子どもの繊細な心の動きや環境要因から生じてくるもので、心と体と環境の全体を見渡した全人的な医療を必要とする病態です。早期の治療により、心理的または社会的に二次的な障害をもたらすことも防ぎます。

子どもの心身症は、身体症状を示す病態のうち、その発症や経過に心理社会的因子が関与する全てのものを指します。これには発達・行動上の問題や精神症状を伴うこともあります。つまり、その治療においては、併存する発達や行動上の問題に留意しつつ、家庭や学校、および地域社会全体に目を向けた医療が必要になります。

図にお示ししたように、子どものそれぞれの発達時期において多く見られる心身症があります。乳幼児期には夜泣きや夜驚症など睡眠の問題が、学童期や思春期は不登校に関わるような腹痛・頭痛・嘔吐を呈する疾患が多い(反復性腹痛、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群)です。また小学校低学年では遺尿症(昼のおもらし)や心因性頻尿(膀胱炎などの原因がないのにもかかわらず、頻繁にトイレに行きたがる)が高頻度に認められます。意思と関係なく四肢や顔が動くチックや、汚い言葉を伴うトゥレット障害、過食や拒食といった摂食障害もこの時期にしばしば見られます。

私たちは急いで治療すべき身体疾患をしっかり除外した上で、諸々の症状や悩みに一緒に向き合っていきます。「検査に異常がないから精神的なもので気にしなくて良い」という姿勢はとらず、全人的なケアを提供していきます。

お子さんへの教育、家庭での子どもへの向き合い方、学校の対応など環境要因の整備に努めつつ、必要に応じて西洋薬や漢方薬を用いて少しでもお子さんが安心して日々を過ごせるように努力したいと思っています。ガイドラインに則しつつ、これまでの臨床経験や患者さんやその周囲の希望に沿う形にアレンジしなから最適解を探っていきます。

「こんなことで受診してもいいのか」「医療機関に相談すべきことではないのではないか」と気になっていること、悩んでいることがあるにも関わらず、心のハードルが高く受診できないこともあるかと思います。症状が明確であれば通常の保険診療が行えますが、未来に対する悩みであったり、何が困っているかすらよくわからないという場合は、当院の「こころの健診」をご利用ください。お子様のからだ・こころ・社会環境を包括的に捉え、ぼんやりした困りごとを可視化していき、早期の対応を一緒に考えていきます。健診の枠組みで自費診療(→料金表はこちら)となります。

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